事務局日記

夏の観察会1日目、志賀高原の信州大学自然教育園から田ノ原湿原を通り、木戸池までを散策しました。

自然教育園に到着すると出迎えてくれたのは、高原の涼しい空気とヒヨドリバナに集まるアサギマダラでした。私たちもしばしアサギマダラの乱舞を楽しんでからゆっくりと歩き始めました。

散策路わきにはクガイソウやオトギリソウ、ヤマホタルブクロに交じって菌従属栄養植物のシャクジョウソウが咲いていました。資料館前には咲き終わったオニノヤガラが立っていて先端にはアキアカネがとまっていました。そして根元にはイノシシでも掘ったのでしょうか塊茎が露出していました。

ロックガーデンに向かうとクサボタンやアオヤギソウ、ハクサンフウロ、ハクサンオミナエシなどが咲き競い、アカモノやシラタマノキが実をつけていました。

ほかにもロックガーデンにはヤマハハコやヤマオダマキ、ワレモコウ、カライトソウ、イワショウブ、エゾシオガマなどが咲いていました。

ロックガーデンを抜け日影湿原方面に進むと、今度はツルリンドウやウツボグサ、クモキリソウなどが姿を現し、林に入るとゴゼンタチバナやヒカリゴケ、ギンリョウソウが見られ、林を抜けるとワタスゲやタケシマラン、ハリブキ、アクシバなどが実をつけている様子なども観察でき、田ノ原湿原の手前ではコバノイチヤクソウが咲いている様子やシラカバとダケカンバの葉の違いなども観察できました。田ノ原湿原ではモウセンゴケやクルマユリ、ゼンテイカ、ヤナギランなどが美しい景色に色を添えていました。

旅館に入り入浴や夕食を済ませてからは、近くでゲンジボタルの乱舞を楽しんだり、夏の星空を眺めることもできました、そして星空を眺めていた時に上空をISS(国際宇宙ステーション)が通過する様子も見ることができました。