夏の観察会、2日目
朝食前の早朝観察会で旅館裏手の川に続く道を散策したのち、旅館前の高台にある県の重要文化財「大御堂の観音像」を特別に見せてもらいました。さらに案内してくれた旅館のおじいちゃんが珍しいものがあると地元で銭っ葉と呼ばれている植物を見せてくれました。
旅館裏手の道ではメマツヨイグサがレモンイエローの花を咲かせ、クサノオウやオトギリソウも黄色い花を咲かせ対抗していました。ムシトリナデシコやオカトラノオも咲いていました。
大御堂の観音像も歴史を感じさせられる彫刻が素晴らしく、お堂の脇にはヤマユリも咲いていました。
そして銭っ葉と呼ばれているものをよく見せてもらうと、どうもツルマサキのようでした。
旅館で朝食をとったあとは、ロープウェイを利用して日光白根山へ。
ロープウェイ山頂駅はロックガーデンになっていてコマクサやチングルマ、ハクサンフウロ、イブキジャコウソウなどが見られ、白いコマクサもありました。
ロックガーデンを十分楽しんでから、林内の散策路に入りました。散策路脇にはミヤマニガイチゴやコマガタケスグリなどが実をつけ、林内ではギンリョウソウが顔を出していました。林内は一面がカニコウモリの群落に覆われ、血の池地獄付近ではハンゴンソウが群生していたほか、クロサンショウウオの卵塊も見られました。ところどころにはヒメウスノキが赤い実をつけ、ゴゼンタチバナも白い花を付けていました。
散策路を歩き山頂駅に戻るころには雲も切れて、日光白根山がよく見えてきました。
景色や植物を楽しみながら昼食をとって、ロープウェイで下ったのですが、ホソバウンランが植栽されているのを見つけて最後の観察をしてからバスに戻りました。