先月、会員さんたちと山形市野草園に行ったときに見たオサバグサの自然な生息を見たいと思い、福島県桧枝岐村の帝釈山に行ってきました。
林道が整備されたためわずかに登山道を上るだけで見ることができるのいう情報だったのですが、自宅から桧枝岐村までは約4時間、そこから悪路の林道を40分くらいかけてようやく登山口に到着しました。自宅を4時に出て8時30分過ぎでした。
ところが歩き始めてすぐに登山道わきにオサバグサが登場。かなり急な上りだったのですが、オサバグサを見ながら上ると苦にならず、ほかにもミツバオウレンが群生していたり、ところどころでコミヤマカタバミが咲いていたり、まだつぼみのゴゼンタチバナがいっぱいあったりと目を楽しませているうちに1時間ほどで帝釈山の頂上に到着。
まだ時間も早かったため、尾根を進んだ田代山湿原まで足を延ばすことにしたのですが、このルートも険しいアップダウンが多かったのですが、途中にイワナシやアヅマシャクナゲ、ヤマツツジが咲きタケシマランの花を目の高さで見ることができ、疲れを感じる暇がなく、田代山湿原ではイワカガミやタテヤマリンドウ、チングルマのほかヒメシャクナゲがいっぱい花を咲かせていてまるで別天地のようでした。コバイケイソウも顔をのぞかせ、足元にはモウセンゴケが粘液を滴らせ、ワタスゲが綿毛を揺らしていました。
お天気も良く、残雪のある会津駒ケ岳もはっきりと見ることができました。