事務局日記

新発田市の五十公野公園の植物の様子を見てきました。

南西側の外周の尾根からアヤメ園におりて、水生植物園から升潟の北東部を歩きました。

尾根沿いではオオカメノキが満開となっていてホオノキの芽生えや花をつけたサルトリイバラ、咲き始めたガマズミ、うつむいて咲くチゴユリなどを見ることができました。

アヤメ園に下りる途中の墓地付近ではツクバネソウの群落がつぼみをつけ、カキドオシやツボスミレ、オオタチツボスミレなどが花を咲かせていました。

水生植物園では木道が傷んで通れない状態でしたが、黄色い花の群落が見えました。近づいてみるとサワオグルマでした。近くにはミツガシワも咲いていて福島潟の自然学習園とよく似た風景となっていました。

遠路に戻ると公園管理の人がヤマユリの盗掘が多くて困っていると話していました。話を聞くとほかにもオオイワカガミやイチヤクソウなども盗掘されているそうです。特にギンランは盗掘防止のためつぼみを見つけると折り取っていると話していました。

基本的に山野草は菌根と共生しているものが多く、ほとんどは栽培は困難なので盗掘はその植物を枯らすだけなのですが、困ったものです。

帰りには剣竜峡も少しのぞいてきました。

花が終わって大きな葉をつけたスミレサイシンや花はもう少し先のミヤマカタバミ、小さいつぼみをつけたナルコユリがありました。時間のある時にもう少し詳しく見たいと思います。