特別観察会で斑尾高原の沼の原湿原に行ってきました。
お天気は曇りでしたが、前日の嵐のようなお天気が影響したのかほかに車はなく、貸し切り状態でした。駐車場から湿原に向かうと、最初に登場したのはナンバンハコベでした。
その後も湿原までのわずかな間に、キツリフネやツリフネソウ、そして目的の一つ、アケボノソウも咲いていました。
湿原に近づくにつれ、西日本に多いアカバナのゲンノショウコが現れ。木道近くには本日のメインオオシラヒゲソウが見えてきました。
木道沿いにはサワギキョウやコケオトギリも登場し、色とりどりの湿原になっていました。
オオシラヒゲソウも木道の周囲はどこを見ても咲いているので、だんだんありがたみが無くなり、まるで農道わきの雑草のような印象になってくるのが不思議です。
ここで木道が一度途切れ、少し小高い丘になるとギンリョウソウモドキが登場し、丘を下り沢沿いを進むと、タイリンヤマハッカやトリカブト、サラシナショウマが現れました。
この小さな沢沿いの道は、湿原とは異なる実に多種多様な植物を見ることができ、なかなか先に進めませんでした。
青紫色の細長い花をつけたセキヤノアキチョウジや薄紅色が美しいジャコウソウ、周囲の植物たちに蔓を絡め、内側に斑紋のある釣鐘型の花をいっぱいつけたツルニンジン、存在感のある大きい葉と鮮やかな黄色が目立つオタカラコウなどが時間を忘れさせてくれました。
道は沢沿いを離れると斜面の裾となる林縁を歩いて湿原に戻る道へと続きます。
ここでは足もとにツルリンドウが咲き、トチバニンジンが赤と黒ツートンの実をつけていました。
頭上にはサルナシがいっぱい実っていました。
やがて道はスタート地点に戻る木道と合流し、木道の周りには開花にはもう少しかかりそうなミズオトギリがつぼみをいっぱいつけていました。
少し足をのばし東湿原コースも少し散策するとここではキバナアキギリやカラハナソウ、クロバナヒキオコシなども見ることができました。